患者の権利宣言(リスボン宣言)

1981年、ポルトガル・リスボンにおける世界医師会総会で採択され、正式には「患者の権利に関するWMAリスボン宣言」と言います。
宣言では、序文の他、11項目の患者の権利を提言しています。

1.良質の医療を受ける権利 →患者は差別されることなく、必要な治療行為を受ける権利があると定めています。

2.選択の自由の権利 →患者は医療機関や医師の選択を自由に行える点、また、セカンドオピニオンを求める権利について言及しています。

3.自己決定の権利 →インフォームドコンセント、インフォームドチョイスについて言及しています。

4.意識のない患者 →代理人によるインフォームドコンセントについて言及しています。また代理人がいない場合や自殺意図による意識喪失の場合も生命救助をするものとしています。

5.法的無能力の患者 →患者が未成年者や制限能力者である場合のインフォームドコンセントについても本人の意思が最大限に反映される必要性に言及しています。

6.患者の意思に反する処置 →法律上または倫理上で必要な場合に例外的事例としてのみ行えると定めています。

7.情報を得る権利 →患者へのカルテ開示など情報開示について言及した上で、情報開示をしないケースについても定めています。

8.機密保持を得る権利 →患者の個人情報の保護について記されています。

9.健康教育を受ける権利

10.尊厳を得る権利 →患者の価値感やプライバシー、尊厳ある終末期医療の尊重について記されています。

11.宗教的支援を受ける権利 →患者の信仰の尊重について記されています。

【参考書籍】

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アスベスト新法(石綿による健康被害の救済に関する法律)

アスベストにより中皮腫や肺がんにかかった患者で労災の対象とならない人を救済する法律で、平成18年2月10日に公布、3月27日に施行されました。

・療養中の患者に
① 医療費自己負担分を補償
② 療養手当月10万円
③ 死亡時の葬祭料20万円を支給

・既に亡くなった患者の遺族に特別遺族弔慰金と葬祭料の計300万円を支給

・労災の時効で申請できなかった遺族には労災保険より、特別遺族年金(年240万円)または一時金(1200万円)を支給

の3つが柱となり、労災補償との格差など、問題も残ります。

【参考書籍】

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セカンドオピニオン

現在かかっている医師とは別の医師に第三者的な意見を求めることを言います。
通常、セカンドオピニオンを求めるには、現在の医師によるカルテや検査データを開示してもらう必要があります。
そのため、紹介料や資料のコピー代が必要となります。
さらに、患者にとって、セカンドオピニオンを他の医師に求めることを、主治医になかなか言い出しにくいということもあります。
2006年の診療報酬改定では、セカンドオピニオンを求められた際に主治医に報酬が入る形とし(5000円)、患者がセカンドオピニオンを求めやすいようにしています。

【参考書籍】

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インフォームドコンセント

治療の方針ややり方、効果やリスク、費用について医師が患者に対して平易な言葉でわかりやすく説明し、同意を得て治療をするという意味です。
1970~80年代にアメリカで普及し、日本では90年代位から広がりました。
患者には、納得して治療を受ける権利があります。
インフォームドコンセントをさらに進めて、十分な説明を受けた上で自ら治療法を選択するという意味の「インフォームドチョイス」という言葉もあります。

【参考書籍】

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BMI(ボディ・マス・インデックス)

肥満度を表す指数で、体重(kg)/身長(m)2で求めます。
たとえば身長160cmで50kgなら
50÷1.6÷1.6という計算になります。
標準値は22で、この数値がもっとも病気にかかりにくいとされており、標準から離れるほど病気にかかりやすくなります。
数値による肥満度の判定は以下のようになります。
・18.5未満 やせ
・18.5~25未満 標準
・25~30未満 肥満
・30以上 高度な肥満

【参考書籍】

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メタボリックシンドローム

生活習慣病につながる複数の数値が異常値を表している状態を言い、基本は体型です。
ウエストが男性で85cm以上、女性で90cm以上(いわゆるりんご型肥満)で、さらに脂質代謝異常、糖代謝異常、血圧異常などの数値のうち、2つ以上が異常値ならメタボリック・シンドロームと診断されます。
各数値は次の基準となります。
・血圧:130/85mmHg以上
・中性脂肪:150mg/dL以上
・空腹時血糖値:110 mg/dL以上
・HDLコレステロール値:40 mg/dL以下

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医薬分業

診断・治療を行う病院と薬を処方する薬局を独立させる制度で、最近推進されているシステムです。
処方箋は通常、4日以内であれば有効であり、どこの調剤薬局に持っていってもかまわないことになっています。
薬歴について薬剤師が一括管理し、複数の医療機関を受診した場合の薬の飲み合わせをチェックしたり、処方の内容を透明化するメリットがあります。

【参考書籍】

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医薬品

日本薬局方で定められる薬で人または動物の疾病の治療や予防に使われ、身体の構造や機能に影響を及ぼすものと定義されています。
医師の処方箋がなければ購入できない「医療用医薬品」とドラッグストアなどで自由に購入できる「一般用医薬品(大衆薬)」があり、製造には承認・許可が必要です。
なお、医療用器具や器械は医薬品には含まれません。

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スイッチOTC薬

OTCとはOver The Counterの意味で、「カウンター越しに売られる薬」を表します。
つまり、医師の処方箋なくドラッグストアで購入できる一般用医薬品のことです。
スイッチOTCとは一般用医薬品に転換した医療用医薬品のことで、H2ブロッカー(胃炎治療用の薬)などがこれに該当します。

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ジェネリック医薬品(後発医薬品)

新薬(先発薬)の特許期限が切れたあとに、他のメーカーが同じ成分、同じ効果で価格を安くして発売する医薬品のことで、研究・開発費用が安く済むため、新薬の2割~8割程度の価格になります。
価格が安いため、患者負担を抑える効果がある他、国民医療費全体の抑制効果も期待できます。
処方してもらうためには、かかりつけ医や調剤薬局に相談してみましょう。
ジェネリック医薬品の制度を促進するため、2006年度の診療報酬改定には、医師の書く処方箋のフォーマット変更が盛り込まれ、ジェネリック医薬品の処方に関するチェック項目が設けられます。

【参考書籍】

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